IB生の「生の情報」IB経験しての後輩へのアドバイス
I. 「IBの学生時代」
4. 課外活動について
CASの概要IB生は二年間のディプロマプログラムの中で、学校の授業を受けるだけでなく、課外活動をすることも要求されます。課外活動はC (creativity)、A (Action)、S (Service) に分類され、生徒は合計で150時間の活動をしなければなりません。それぞれ50時間あてるのが理想的です。もちろん、150時間以上やるべきです。
先輩が経験してきた代表的なCASの活動
i) C (Creativity)…なにか「創作的」で、自分の「技能」を磨くことに関連する活動
学校内
- 弁論部(通年)
- →スピーチ作成の段階で時間を使うので時間が蓄積される活動です。弁論(Debate)だけでもCreativityに必要な時間数はかなりたまります。
- 文化祭クラス出店でのデザイン作業
- →Visual Artsを専攻する人ならこの機会にデザインの担当などで「創作」に携わることができます。
- 体育祭のダンスリーダー・ダンス団員・応援団(4月~5月)
- →体育祭の応援団やダンスでもたくさんの時間をためることができます。Debate部とダンスを二つ組み合わせてCreativityの時間を稼いだ先輩もいます。
- 体育祭実行委員(長)
- 文化祭実行委員(長)
- 学校内の文化部
学校外
- Live Art
- →美術が得意な人は参加するとよいでしょう。
- 静岡県中国語スピーチコンテスト(8月)
- →中国語選択者にはおすすめです。Mandarin ab initioの試験ではオーラル試験もあるので、自信がつきます。
ii) A (Action)‥•自分なりにゴールを設定し、計画的に体の鍛錬をすることに関連する活動
学校内
- 学校内の運動部(高校二年)
- 体育祭のダンスリーダー・ダンス団員・応援団(4月~5月)
- 地域のスポーツクラブ
- キャンプで高校生リーダー
- 文化祭クラスの当日出店
- 初等学校でのバザーの手伝い
- 文化祭実行委員(長)
- ダンスリーダー
- 寄付するペットボトルのキャップ集め
- バザー実行委員
- Free the ChildrenやUNICEFなどのチャリティー機関へ募金
- 幼稚園でのボランティア
- 図書館での拡大図書のボランティア
- サマーショートボランティア
- リーダー塾の面接手伝い
- 老人ホームで演奏会
- デイケアセンターでのボランティア活動
学校外
Actionは運動部に所属している人なら問題ありませんが、そうでない人は地域のスポーツクラブなどに通う方法がよいでしょう。また体育祭のダンスや応援団は練習量が多いので、Actionの時間もたまります。
iii) S (Service)…社会や集団に「奉仕」することに関連する活動
学校内
学校外
地域のサマーショートポランティアなどの短期集中型のものに参加すると効率よく時間が貯められます。学校内だと一回の活動ではあまり多く時間がたまらないので、それらは足りない時間の補助として考えるとよいでしょう。
CASをやる時期
CASはなるべくIBが始まったらすぐに取り掛かりましょう。高校2年の1学期、夏休みに集中してやり、2学期までにはほとんど終わらせておきましょう。CAS log (課外活動の記録)も後回しにせず、定期的につけるように心がけましょう。
高校3年になると学業面でとても忙しくなります。1学期の終わりにExtended essay や TOK Essay などのとても重要な課題の提出日、またIBの模擬試験(IB mock:高3の1学期期末試験)があるので、CASのことを考えてはいられなくなります。
課外活動の意義
IBにおいて課外活動をする意義というのは、最終的なIB取得のためのCASの時間をためることにとどまりません。課外活動で得た経験が、将来海外大学受験に必要なエッセイや、さまざまな国際キャンプや奨学金に応募する際の願書を書くための材料になります。CASのために課外活動をやることはもちろんですが、「課外活動は将来の自己アピールの為の材料でもある」ということを意識して取り組みましょう。
課外活動は出願するエッセイの内容に直結します。興味がある方は「エッセイ」を参照してください。
国際キャンプなどは「自分自身を磨く」ためにも参加することをおすすめします。
Camp Rising Sun
http://www7.plala.or.jp/crs/
Pacific Rim International Camp
http://www.banyu-zaidan.or.jp/project/camp/pric.html
日本の次世代リーダー養成塾
http://leaderjuku.jp/
H-LAB
http://hcji-lab.org/