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Katoh Gakuen English Immersion/Bilingual Program -Bi-lingual.com-

高等学校・中学校 概要

IBミドルイヤーズプログラム(MYP)

IBディプロマプログラム(DP)

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ギャラリー

国際バカロレア履修生の進路

国際バカロレア履修生の進路

IB生の進路

IB教育履修生の進路とは、IBの理念のもとIB学習者像に成長した若者たちが、高等教育とその後の生涯を通してLife Long Learnerとして生きて行く行程を示します。

中学1年から高校3年までとその後を見越して、それぞれの段階での進路指針とそこで期待されるスキルがあります。


IBの理念

国際バカロレア (IB) は、多文化に対する理解と尊敬を通じて、平和でより良い世界の実現のために貢献する、探究心、知識、そして思いやりのある若者の育成を目的としています。 この目的のため、IBは、学校、政府、そして国際機関と協力しながら、高度な国際教育プログラム及び厳格な評価を開発しています。IBのプログラムは、世界中の児童・生徒に対し、他の人たちをその違いと共に理解し、自分と異なる人々にもそれぞれに理があり得ることが分かる、行動的で、共感する心を持つ生涯学習者となるよう働きかけています。(FPIP p8)
 IB教育のきわだった特徴とは、IB理念に表現されているように、高度な教育内容、全人教育、多文化理解コミュニケーション、教育の質の保証です。これらの特徴こそが、IB生の進路を導いて行く核となるものです。暁秀中学1年から高3までの6年を俯瞰すると、誰もが例外なく進路の視点で見たときに、いくつかの節目をくぐっています。各学年の区切りとMYPからDPへの移行など各節目を定点観測するとその通過点で、幼虫からサナギへサナギから蝶へ、もがきながらも華麗に変身する様子を見事に教科書的に見せてくれる場合があり、また、飄々と苦もなく通過して行く場合もあります。高校に入ってからの各節目では、具体的に自分と大学との相性を擦り合わせていくことに意識が移って行きます。
暁秀中学バイリンガルコース入学から大学進学まで進路を7つの節目とし、その時々に期待される特徴とスキルレベルを提示します。

1. 中1『MYPデビュー』

「中1ギャップ」という言葉をベネッセサイトで見つけました。ベネッセ教育情報サイト2011年11月22日で扱っている「中1ギャップ」とは、小学校から中学への移行期の難しさをさしています。教科担任制や定期試験、成績で明確な結果が出る、登校方法の変化、部活での先輩後輩関係の内在化が求められる、一日の拘束時間が長くなる、成長期のホルモンバランスが不安定になりがち、SNSをめぐっての友人関係の複雑化などが起因しているものだと指摘しています。確かに日本全国の小学生は、この中1ギャップの洗礼を受けて中学生になって行くのでしょう。では、本校バイリンガルコースの中学生はどうでしょうか。こうした中1ギャップに加えて、『MYPデビュー』も果たしていくことになります。
MYPデビューとは、未知のIBワールドへ入っていくということなのです。本校では、中1から高1の4年でMYPを実施しており、高2でDPに接続して行くまでの間をDPの前段階として取り組んでいます。1968年のIB発足以来IBは改訂を重ね進化している中で、近年MYPとDPが一層ストリームライン化して整合性が増して来ています。1994年MYP発足後、1998年に本校が初めてMYPを導入した時の状況からしてみても、MYPとDP双方のプログラムの充実と接続がスムーズになっているのには目を見張ります。そんな中で、MYPデビューとはそこから6年でDPフルディプロマを取得するまでの道のりを歩み始めることを意味します。実は、これは新米中学生にとっては、中1ギャップ以上に大きなステップなのかもしれません。BLコースの生徒は、中学入学式に引き続いて、MYP入門オリエンテーションを皮切りに、MYPの各教科、サービス・アズ・アクション(SA)、オンライン生徒アカウントの使用など次々と各種オリエンテーションがあり、中1の1学期から、理科では実験レポート、英語エッセイライティング、地理プロジェクトなどが始まります。
バイリンガルコースの中学1年生は、一般的な意味で、中学生になっていくための通過点をくぐると同時に、IBの門をくぐっていくことになるわけです。これは、まるで昨日までボール投げっこを楽しんでいた人たちが、急に、メジャーリーグを意識した練習メニューを始めるのに似ています。

この時点で期待されるスキル

 ATL(学習の方法)にそって時間や物の管理を始めとする自己管理、各教科で定められている基本スキル。これらは、各教科で評価され、成績にも明示されますので、どの分野でどの程度の到達度なのか確認が可能です。特に英語文法を含むライティングの基本、英語リーディングとボキャブラリーの着実な伸長が期待されます。英語力として具体的には、英検では2級以上が期待されています。SAで他者とのコミュニケーションと思いやりや忍耐強さを実践から学ぶ姿勢も養い、それらをしっかり記録として残しておきます。

2. 中3『DPへの道か、一般入試の道か』

本校では、高校2、3年でDPを実施し、高校バイリンガルコース選択者は全てDPを履修していますので、中3での進路選択は、DP履修を目指す高校バイリンガルコースか、国内大学一般入試準備を意識した学びをする進学/特進コースを選ぶのかになります。MYPも3年目を迎えて中3になる頃には、生徒たちは、ホルモンバランスも安定し、大学進学も少しずつ視野に入ってきます。DPではCASに相当する奉仕を中心とする活動でMYPで取り組むSA(サービス・アズ・アクション)の実践も板について来て、学校外のイベントにも積極的に参加する姿が見られます。小学校と中学進学の選択がどちらかと言うと親の意向を反映している場合が多いのに対して、高校進学は本人が決めることになります。

DPに向いている人、向いていない人
アカデミック面で秀でてはいるが、DPに向いていないという人もいます。他方で、DPに向いている人とは、アカデミック面での優秀さに少々の問題があったとしても、それを補うだけの特徴が期待されます。それは、ストレスに耐えられるだけの精神的な安定、ユニークな発想ができる一方で、他の考えに聞く耳を持ち、打たれ強いしぶとさがあり、IB教育を重要だと評価でき、DPに取り組む積極性と意欲、自律的に学ぶ意欲があるということです。これらのどれを欠いても、DP履修が難しくなるでしょうが、前記の特性はDP取得のための重要度の高いものから並べてリストみました。

この時点で期待されるスキル

MYPの評価規準による評価を始めとする各種フィードバックを次のステップに活かすことができる。英語4スキルについて、数値目標も設定して伸長。そこまでのSAを振り返り、実践から自分の世界をさらに広げる方策を持っている。中学卒業までには、英検では2級以上。海外大学に出願する場合には、中学3年生から高3までの成績を提出するが、7段階評価のMYPで各教科5〜7がとれているのなら、将来IBを履修するのも期待が持てます。

3. 高1『DPの教科選択』

高校1年は、MYPのまとめの最終学年であり、翌年にDP履修開始を控えてDP準備をするという2重の位置づけの学年です。具体的には、パーソナルプロジェクトでMYPの総括をし、DPの教科選択をする過程で、進路の大筋を決めるということです。以前、まだMYPとDPの接続がそれほどスムーズではなかった頃には、生徒にとっても教員にとっても、いよいよDP開始ということで、緊張感が高まったものでした。

進路という視点で見たときの高1の最重要事項は、DPの教科選択です。理系科目が得意で理系分野の進路を考慮に入れている人は、理系科目でDP高度レベルを、文系科目が得意で文系分野の進路の人は,文系科目でDP高度レベルの教科を選択します。また、美術やデザインの分野に進みたい人は大学進学資料作成という意味でもArtのポートフォリオ作成をする必要がありArtを選択します。いずれの選択をしても、6教科群をバランスよく選択して行くことになりますので、特定の分野だけを選択履修することはできません。全分野が得意/不得意な人で、全分野を高度/標準レベルで履修したいとしても、DPの制度上と時間割作成上できませんので。ある程度妥協することになります。どうしても高度レベルの教科が決められない場合は、理系科目で高度レベルを履修しておけば、進路にある程度の自由度を持たせることができます。

毎年、DP教科選択で迷う人が多いのは、どのレベルの数学と英語をとるかと言う点においてです。どの国のどのあたりの学部専攻を目指すかと、最終の総合点がそれにどう絡み合うかに関わってくるので、判断は容易ではありません。各自の進路希望と、大学出願時のIB総合点要件や教科要件と教科スコア要件を擦り合わせながら慎重に決めることになります。特に注意したいのは、工学、ビジネス、建築学志望者で各国制度の違いや各大学の学部内容設定とそれに伴う教科要件設定が複雑なので詳細まで確認し見極めて納得した選択をする必要があります。なお、一旦DP教科選択をして、IBに登録した場合は、原則的に教科変更することはできないと考えた方が良いでしょう。

この時点で期待されるスキル

高校1年では、必ず1回はTOEFL ibtを受験し、70点以上は得点できるようにします。(80点以上をとるのは、がむしゃらにやっても難しいですが、70点台まではそれなりに到達できるものです。)イギリスの大学を目指す人は、IELTSで5〜5.5以上を得点しましょう。アメリカの大学出願を考えている人は、SATの準備をします。学校では、例年PSATを秋に全員受験します。PSATの結果から、SATスコアの予測値が出ます。SAにまじめに取り組んで、DPになってからのCASに備えます。夏から秋にかけて、先輩の大学生活体験トークや海外大学の説明会、国内外大学のカレッジフェア、国内大学のオープンキャンパス、海外大学や教育団体主催の奨学金学生イベントなどに多数参加していただきます。

4. 高2『DP胸突き八丁』

高校2年進級の4月には、DP概観と教科毎のオリエンテーションがあり、一斉にDPが始まります。みな気持ちいい緊張感を維持しつつ1学期を駆け抜けて行きます。高3ではDP内部評価,外部評価、大学出願準備など1日が24時間では足りない日々が続きますので、高2でおすすめしたいのは、なるべく高2の間にたくさんCAS活動に取り組むことです。また、DP胸突き八丁は、高校2年の秋にやってきます。緊張感が緩むのと疲れが出てくるためでしょうか。焦らず、クラスメートと励まし合いながら乗り切りましょう。最終的に気持ちよく充実した結果が出せるグループは、この時期をうまく乗り切り、スタディーグループなどで互いに高め合って学ぶスタイルを身につけた人たちです。

この時点で期待されるスキル

高校2年では、TOEFL ibtでは、80点以上は得点できるようにします。(80点以上をとるには、ボキャブラリーと文法とライティング構成力の勝負)、IELTSなら6以上を得点しましょう。SATで結果を出したいのなら、それに特化した準備をしましょう。SATのリーディングセクションなどは、ボキャブラリーの力が物を言います。米国難関大学はSAT教科テストも必要な場合があります。大学情報リサーチを細部まで進めて行きましょう。学校での個別進路相談は言うに及ばず、希望大学に進学している先輩と連絡をとったり、カレッジフェア、海外イベントへの参加を心がけます。各学期の成績は、最終のIBスコアに向けてのその時点での最新の予想値であると理解しましょう。EEやTOKも着々と進めましょう。アドバイザーを効率よく利用するのと、無精がらず丹念に途中締め切りを守って行きましょう。特にEEは、最初のトピック選択が命です

5. 高3『出願アソート』


高3は、2ヶ月毎に異なったおもむきとスピードで展開していきます。

4~5月は、学校の代表として文化祭体育祭の企画と実行に汗と涙を流しCASポイントも稼ぎます。

6~7月は、DP試験の予行の意味合いがある期末試験があり、そこまでの内部評価の出来具合と合わせて、夏休み前までのDPの見込み点がでます。7月中旬までには、国内大学の「国際バカロレア入試」やAO入試の出願校を決めます。8月から9月出願締め切りの「国際バカロレア入試」の出願準備をし、同時期に海外大学出願予定者も秋出願に向けての進路面接も実施します。面接では、DP成績の動向、TOEFLやSATの点数をもとに出願の意向とタイミングを確認します。1学期の期末試験の結果から、11月のDP試験に向けて補強すべき分野を確認して、夏休みに入ります。同時に、EEやTOKの締め切りまでの最終仕上げがこの時期に重なってきます。

9~10月には、国語、英語、中国語のオーラル試験TOKプレゼンテーション、Art展示会。この間にUCASやアメリカのアーリーアドミッションに出願したり、国内大学のAO入試やDP入試の出願や2次試験に行く人もいます。11月文化の日あたりから2週間ほどかけてIBの世界一斉の試験になります。体調を整えて、万全の体制で臨みます。

11月後半以降、DP試験後から2学期終業式までの間に、米英カナダの出願を終わらせます。冬休みは、1月以降の出願締め切りの大学出願準備をします。例年1月6日がDPの結果発表です。それ以降は、結果の通知や確認のための連絡をしつつ、米国大の国外生用奨学金申し込みを出す人もいます。

この時点で期待されるスキル

高校3年では、TOEFL ibtでは、90点以上をめざします。(暁秀生にとっては、リーディングとライティングが肝です)TOEFLの内容は、普段の一般科目の内容である場合が多いので普段のDP授業を大切にします。SATは継続してさらに受けるか見定めます。夏までに、それまでのSA, CAS, EE, TOKの内容を総括しながら振り返り、自己アピールエッセイを書いてみる。また、推薦書を書いてもらうための準備をしておく。

6. 高校卒業『いざ大学へ』

卒業式あたりには、大半の出願大学の合否結果がでてきます。結果は、その都度学校に知らせていただきます。各大学の出願サイトのマイアカウントのダッシュボードを常にチェックしておくことが大切です。こちらは提出したのに資料不足や不達表示になっている場合がありますので、大学に確認する必要があります。結果が、条件付合格やウェイティングリストになっている場合は、その詳細を確認すること。

【進学先決定】
5月1日までに進学先を決めます。当然のことながら、複数大学に進学の手続きをすることはできません。万一、複数大学に進学の意思表示をした場合には、両方から無効とされますので、気をつけましょう。複数大学に合格している場合には、進学している先輩に相談したり、実際に大学訪問をしてみるのも有意義です。自分の抱いたイメージと実際の状況に隔たりがある場合も有るからです。進路担当者、保護者とも相談して総合的に判断して、進学先を決め、進学先にその決定を伝え、そうでないところには辞退連絡をします。

【ビザ申請等】
進学先の国により、ビザ申請と学費納入が違います。基本的には、カナダ・オーストラリアは、最初の学期の学費納入とビザ取得手続きが同じタイミングになります。イギリス・アメリカは、ビザ取得時に1年間の学費分の銀行残高証明書などが必要です。(最新の詳細は、要確認です)

【大学オリエンテーション】
進学先の寮やミールプランの申し込み、オリエンテーションや、プレオリエンテーション研修などの申し込みをします。渡航前に授業登録が必要な大学もあります。

【渡航計画】
渡航計画を立てます。身辺整理と荷造り、学費・寮費・生活費の支払い方法や銀行口座開設をします。

7. 大学入学後


8. 留意点

A) IBスコアと大学進学
2012年のIB資料を基に簡単な表を作成しました。(「国際バカロレアを大学入学審査に生かす」p10)国際バカロレアの最終スコアの最高点は45点で11月試験を受ける本校の生徒たちは、1月初旬に結果がIBから通知されます。最終のIBスコアと進学する大学の目安が下記に示されています。

IB点数(45点満点) 全履修者中パーセンタイル 進学先目安* 大学世界ランク** 大学の審査規準による 高度レベルで5、6、7を得点
45〜42 3%   1〜10   大学単位認定
 〜39 15% 超難関大学 給付奨学金 大学単位認定
 〜36 28% 難関大学  〜50 給付奨学金 大学単位認定
30点 50%    〜100   大学単位認定
24点 フルDP取得(他の要件も合わせて)

* IBスコアのみで審査されるわけではなく、総合審査の資料となります。
** 世界ランクとの関連は、今までの実績から判断し追加しましたが厳密な資料ではありませんので注意。


B) 大学入学選抜方式と必要資料の概要表
 (詳細は、個別に大学の出願情報を確認する必要があります。)

 出願方式別必要資料概要


DP単位認定:大学入学選抜には関係ありませんが、入学後の終業年限を短縮できたり給付奨学金にも関連してくる場合があります。また、イギリス,オーストラリアは基本的にIB資格保持者にとっては、3年で卒業が可能ですから、実質的に1年分の単位認定をしているとしてカウントします。

C) 大学を選ぶ
進路選択は、単純なものではありません。将来を見据えて自分を振り返りながら方向性を定めて行くことになります。それぞれ違った背景と事情がある訳ですから、自分の将来設計や現在の得意分野、CAS体験での経験や人的ネットワークを通して少しずつ手探りで進路リサーチをして行きます。進路指導担当者や担任、専門家などからアドバイスを得てください。進路選択のポイントとしていくつか列挙します。

i) 各国大学の特色
近年では、IB生の進学先は海外英語圏の大学(英、豪、加、米)に限定されるものではありません。日本も含み非英語圏の大学も、英語での授業プログラムの整備を進めています。また、特に日本では、文部科学省が大学に働きかけてDPを入学選択の資料とする方式の整備を進めていますので、国際バカロレア履修生にとって出願の選択幅が広がってきています。

各国の大学の出願書類内容と、その対策詳細については卒業生のページを参考にしてください。

ロケーション(気候、都市サイズ、雰囲気)

 気候については、気にならない人も多いかもしれませんが、観光で滞在するのと腰を落ち着けて3〜4年暮らすのとは、自ずと大きな違いがあります。暑さ寒さ湿気、乾燥、各地域の特性を考慮しましょう。大都市の中心にある大学、郊外、都市から遠隔地にある大学など、利便性や治安等違いが出てきます。地域の文化・歴史・政治背景や人種構成も地域によって違いますので、配慮しましょう。

大学の規模

大規模大学は、クラスサイズも大きい傾向あります。大規模大学でも、大サイズのレクチャーと少人数のディスカッションセッションを取り混ぜながらクラス構成をする場合が多いようです。教授と学生の比率にも注目しましょう。学生の人種や出身地別構成も大学の雰囲気を把握するのに役立ちます。

学費

学費と生活費を合わせて年間でどれくらいかかるのか、試算してみてください。イギリスとオーストラリアは順調に行くと3年で卒業ですから、年間分に3をかけて、卒業までの経費の概算額がでます。アメリカとカナダは、かける4となりますが、DPの単位認定ができた場合には、短縮して卒業できる可能性があります。海外大学は学費は高めでも、食費・寮費・娯楽費・交通費等の総合計が日本より安くあがるところはあります。学費だけでなく大学生活に必要な経費を計算してみましょう。また、保護者には大学進学関連でどの程度の出費になるのか知らせ、保護者にどの程度の大学進学用経済的準備があるのか確認してもらい、率直に話してみましょう。双方ともに少々きまり悪いですが、避けて通れませんので、早めにそのような機会を設けましょう。それによってメリットベースの奨学金のもらえそうな大学を選んだり、貸与奨学金の申し込みを考えたり、出願大学の調整をしたりが必要になる場合があります。

ii) 成績表
大学出願に必要な書類として、成績証明書が有ります。成績証明書には4種類あり、国内用の調査書、国内大学国際バカロレア入試用IB見込み点証明書、Transcript(英文成績証明書)、IB Transcriptがそれです。それぞれの

国内大学出願用

国内用の調査書、国内大学国際バカロレア入試用IB見込み点証明書は、国内大学出願の成績書類として必要になります。Transcript(英文成績証明書)、IB Transcriptは、海外大学出願用に必要です。

2種類のTranscript(成績証明書)

成績表は、英語ではTranscriptといわれます。暁秀バイリンガル生にとっては、2種類のTranscriptが必要になってきますから注意しましょう。1つは、School Transcriptで、暁秀が発行する英文のTranscript(成績証明書)です。中3から高3までの成績をカバーし、1月の最終IBスコアが発表される前には、その時点でのIB見込み点、発表後にはIB最終スコアを含む成績証明書となっています。もうひとつは、IBが発行するTranscriptです。これは、生徒が所定の手続きをとって、IB結果を直接IBから出願大学に送信(送付)してもらうシステムです。米国の大学以外の大学は、高校の成績証明書よりIBスコアに注目します。米国大学は、IB実施校でかつ、成績調整していない本校の成績を信頼してくれます。しかし、全米の各種各様の高校では成績調整をしている場合が多いという背景もあって、高校の成績証明書を再計算する業者に委託して標準化している場合もあり、米国国外高校の成績表も同様に標準化しています。

IBの成績証明書(IBで発行する)

大学・教育機関は、IBが発行する公式のIB成績証明書を直接IBから通知することを指定します。
IBは、規定の締め切り期限前に依頼すれば、無料で一定数の最終IB成績証明書を大学に直接送信(送付)します。発行を依頼する場合は、DPコーディネーターに相談し、成績証明書発行願を提出します。規定の締め切り期限後、あるいは、無料の発行数を越えて成績証明書の発行を依頼する場合、生徒は個別に所定のフォームに入力後、送信し、必要な費用を自分で支払う必要があります。

「IB成績証明書の発行願」締め切りと手順
締め切り日 無料発行分 締め切り前 締め切り期日後
カナダ、アメリカ、シンガポールを除くすべての国 11月1日

世界中合計6通の発行を依頼することができます。
英国大学については、1通だけUCASに送付する。
カナダとアメリカの大学に対しては、最高3通依頼することできます。
アメリカの大学に関しては、1通だけ送付を依頼することができます。

成績証明書発行願をDPコーディネーターに提出 http://www.ibo.org/にアクセスして、個別で指示に従い入力する。別途費用がかかる。
カナダ、アメリカ、シンガポール 1月1日 http://www.ibo.org/にアクセスして、指示に従い入力する。別途費用がかかる。

出願先別成績証明書の種類
出願タイプ 出願時期 成績証明書種類 留意点
国内大学学校推薦 9月 調査書(評定平均値) 評定平均値、英語の力など、学校として推薦できる生徒
国内大学AO入試 8月1日〜 調査書(評定平均値) 評定平均値、大学の設定する条件
国内大学DP入試 8月1日〜 調査書(評定平均値)IB見込み点(点数要件を満たす) 教科要件と点数要件を確認
仮合格後、最終IBスコアを提出
海外大学出願   11月末〜
9月英国出願あり
9月〜米国Early Admission出願あり
Transcript
IB Transcript
教科要件と点数要件を確認
進学する大学に最終Transcript提出
IB TranscriptをIBから送信する手配

Katoh Gakuen English Immersion/Bilingual Program